ローマ人の物語 (12) 迷走する帝国
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ローマ人の物語〈32〉迷走する帝国〈上〉 (新潮文庫 し 12-82)
- 作者:七生, 塩野
- 発売日: 2008/08/28
- メディア: 文庫
なんとか重圧に耐えながらもイマイチうまく行かないアレクサンデル・セウェルスがとにかく気の毒。愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶといいますが、動乱のときにはそれだけでは足りずに、殺されてしまう。
ちょっと気に入らないからってすぐに皇帝を殺すローマ軍団のバカさ加減にそろそろ嫌気が差してきた。
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ローマ人の物語〈33〉迷走する帝国〈中〉 (新潮文庫 (し-12-83))
- 作者:七生, 塩野
- 発売日: 2008/08/28
- メディア: 文庫
軍人皇帝たちはそれなりに立て直そうと頑張っているだけに、薬石効を成さないのがもどかしい。
そして大工の新興宗教が大嫌いになる。
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ローマ人の物語〈34〉迷走する帝国〈下〉 (新潮文庫 し 12-84)
- 作者:七生, 塩野
- 発売日: 2008/08/28
- メディア: 文庫
アウレリアヌスの悲劇といったら、このままこの国は滅んでしまったほうが良いのかもしれないと思わせるに十分である。
それでもローマ人は諦めることなく、なおも帝国は続いていくことになるのだが。
ローマ人の物語 (13) 最後の努力
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- 作者:七生, 塩野
- 発売日: 2009/08/28
- メディア: 文庫
換骨奪胎の末に残った帝国は、それでもローマと呼べるのだろうか。
なにはともあれ帝国は持ち直した
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- 作者:七生, 塩野
- 発売日: 2009/08/28
- メディア: 文庫
そのなかから勝ち上がったのが、キリスト教の英雄・亜使徒聖大帝コンスタンティン。ローマ皇帝でありながら、限りなくオリエンタルな権力構築を目指す彼の手によって、ローマ的なものはいよいよすべてぶっ壊されることとなる。
帝国の寿命もあと少し。
民衆と一線を画する姿勢、戦争のための重税、権力争いによる内戦と粛清、その場しのぎの縁戚関係、ローマにも今までなかったとは言わないが、ディオクレティアヌスとコンスタンティヌスのやり方はなんとなくそれまでとは違う、極めてオリエンタルな空気を感じるのはなぜだろうか。