ローマ人の物語 (11) 終わりの始まり
紹介

ローマ人の物語 (29) 終わりの始まり(上) (新潮文庫)
- 作者:七生, 塩野
- 発売日: 2007/08/28
- メディア: 文庫
マルクス・アウレリウスの話かと思いきや、賢帝アントニヌス・ピウスの弱点から始める構成がにくい。帝国のシステムは真面目に現状を維持するだけでは少しずつ綻び始め、マルクスの時代になってついに決壊した。
最後の賢帝は苦悩しつつ懸命に傷口を抑えようとしているが、覆水は盆に帰らない、時代は回り続け、終わりが始まる。
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ローマ人の物語 (30) 終わりの始まり(中) (新潮文庫)
- 作者:七生, 塩野
- 発売日: 2007/08/28
- メディア: 文庫
ただし、今までにも愚帝はいたけど不死鳥のように蘇ってきたローマだから、諦めるにはまだ早い。
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ローマ人の物語 (31) 終わりの始まり(下) (新潮文庫)
- 作者:七生, 塩野
- 発売日: 2007/08/28
- メディア: 文庫
元老院を骨抜きにしたアウグストゥスやティベリウス、パルティアをいじめ抜いたトライアヌスやマルクス・アウレリウス、近臣の跋扈を産んだクラウディウスやハドリアヌス、時代が望んだ変化とはいえ賢帝達にも責任の一端はある。
臆病さを律儀者の仮面で隠したヴェスパシアヌスと強権政治で隠したセヴェルスの比較も感じた。