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【小説】塩野七生「ローマ人の物語」ローマは一日にして成らず,ハンニバル戦記,勝者の混迷:古代

ローマ人の物語 (1) ローマは一日にして成らず

紹介

 古代の王とは民衆の代表者であり、代表者だからこそ天寿は全うできない。いつだって上に立つ者は多くを背負って死ぬ。

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 あっと言う間に500年。ケルトに負けたりサムニウムに負けたりしながらも堅実に力を蓄えたローマ人が、ついにイタリアの覇者になる。
 ローマは500年にして成る。なんか西洋史って民族のぶつかり合いって感じで、個人の顔があまり見えてこない。そこが魅力でもあり、とっつきにくくもある。

書誌情報

著者:塩野七生
タイトル:ローマ人の物語 (1) ローマは一日にして成らず
出版社:新潮社
出版年:1992.7
備考:初版では第1巻。新潮文庫化時に1,2巻に分巻。

ローマ人の物語 (2) ハンニバル戦記

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 意外と弱いカルタゴにローマがケンカを売った第一次ポエニ戦争ハミルカル・バルカくらいしか人材いなかったのか?
 実質的な敵は自然の猛威だけで、まんまとシチリアを手にする。
 しかし敗将を罰しないローマの態度は立派だが、ほんとにそれでいいの?となるのは私が日本人だからだろうなあ

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 こいつはハンニバル ハンニバル・バルカ!! 俺の国は100万の敵は恐れないがこいつ唯一人を恐れた!!(平野耕太ドリフターズ』より)

紹介

 敗将ハンニバル・バルカも偉大なるスキピオ・アフリカヌスも、あのマケドニアカルタゴでさえも時代に呑み込まれて消えてしまった。
 時代のうねりはローマのあり方までも変えていく。スキピオ・アフリカヌスは共和政ローマが生み出した最初の英雄にして、帝政への最初の綻びなのかもしれない
 ともあれ、私はカルタゴは滅ぼされるべきであると思う。

書誌情報

著者:塩野七生
タイトル:ローマ人の物語 (2) ハンニバル戦記
出版社:新潮社
出版年:1993.8
備考:初版では第2巻。新潮文庫化時に3,4,5巻に分巻。

ローマ人の物語 (3) 勝者の混迷

紹介

 もはやローマに敵はなく、微妙なバランスのもとに立っていたローマとイタリア諸国の関係も暗雲が立ち込め始める。
 数多の英傑が歪みを正そうと奮闘するが、腐った幹は簡単には立ち直らず、ローマ人の手によって同胞ローマ人の血が流れ続けた。
 それにつけてもカルタゴは存続させるべきであった。

紹介

 己の信念のために屍の山を築き、目的を達成すると手に入れた最高権力をあっさりと手放すルキウス・コルネリウス・スッラの姿が、MCUのサノスとダブって見えた。
 幸運なスッラの改革は優秀な弟子たちの手で一瞬で水泡に帰して、元老院もいよいよ前時代の遺物という趣。
 偉大なるポンペイウスの傍若無人な振る舞いによって、旧時代はズタズタにされる。
 本編影の主役ともいえるミトリダテスは、バカみたいな負け方しても何度でも立ち上がる不屈の精神がアツい。

書誌情報

著者:塩野七生
タイトル:ローマ人の物語 (3) 勝者の混迷
出版社:新潮社
出版年:1994.8
備考:初版では第3巻。新潮文庫化時に6,7巻に分巻。

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