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【麒麟がくる出来事紹介】桶狭間の戦い:織田信長が乾坤一擲の決戦を挑み、「東海一の弓取り」今川義元を討ち取った。

桶狭間の戦いとは

 現在放送中のNHK大河ドラマ麒麟がくる』。
 第21回「決戦!桶狭間」では、ついに織田信長(演・染谷将太)と今川義元(演・片岡愛之助)の激突、桶狭間の戦いが描かれました。激闘の末に織田軍の毛利新介(演・今井翼)が義元の首を討ち取り、信長は天下取りに向けて大きな一歩を踏み出しました。今川氏と織田弾正忠家は、信長の父・織田信秀(演・高橋克典)の代から長きにわたる抗争を繰り広げており、桶狭間の戦いはその戦いの終止符を打つ意味でも重要な戦いでした。
 発端は永禄3年5月12日 (1560年6月5日)、今川義元が大軍を率いて駿府(現・静岡県静岡市)を出陣したことに始まります。1週間後に三河沓掛城(現・愛知県豊明市)に入った今川軍は、5月18日(6月11日)に松平元康(のちの徳川家康)(演・風間俊介)率いる三河勢を先行させ、前線となる鵜殿長照(演・佐藤誓)の守る大高城(現・名古屋市緑区)に兵糧を搬入しました。
 翌日の5月19日(6月12日)深夜、松平元康と朝比奈泰朝が丸根砦(現・名古屋市緑区)および鷲津砦(現・名古屋市緑区)を攻撃すると、信長はわずかな供だけを連れて清州城を出撃します。この際、遅れてきた軍勢を待つために熱田神宮に立ち寄り、戦勝祈願をしたことがよく知られています。
 この間にも今川軍の猛攻は続き、丸根砦・鷲津砦は陥落、丸根の守将・佐久間盛重(演・室山和廣)、鷲津の守将・飯尾定宗、織田秀敏(ともに織田信秀のいとこといわれる)らは討死しました。さらに、佐々隼人正(成政の兄)(演・内浦純一)と千秋季忠(斎藤道三との戦いで戦死した千秋季光の子)もわずかな兵で攻撃をかけ、玉砕しています。
 彼らが奮闘する中信長の本隊は進軍を続け、織田家臣・梁田政綱(演・内田健司)からの情報提供もあり、ついには今川軍の本陣を発見します。おりしも視界不良となるほどの豪雨が辺りを襲い、乱戦の中で服部小平太(演・池田努)が今川義元に槍をつけ、毛利新介が討ち取りました。この時の今川義元の抵抗はすさまじく、服部小平太は膝を斬られ、毛利新介は左手の指を食いちぎられたと伝えられています。今川義元が討たれた主戦場となった現場は名古屋市緑区有松町大字桶狭間豊明市桶狭間古戦場伝説地、所在不明の「田楽狭間」や「おけはざま山」などが挙げられていますが、特定はされていません。
 義元が討たれたと知った今川軍は戦意を喪失し、駿河に撤退しました。松平元康は今川家と袂を分かって旧領の岡崎城(現・愛知県岡崎市)に入城しています。
 今川諸将の中で鳴海城(現・名古屋市緑区)を守っていた岡部元信だけは頑強に抵抗し、義元の首級と引き換えに開城、撤退中に刈谷城(現・愛知県刈谷市)を攻略して守将の水野信近を討ち取る戦功を上げています。
 この戦闘に勝利したことで信長は三河方面からの脅威を消し去り、美濃(現・岐阜県南部)の斎藤義龍(演・伊藤英明)との戦いに注力することができるようになったのでした。

関係地図

黄:織田信長 青:今川義元 赤:徳川家康 茶:水野信元

桶狭間の戦いの登場する作品

宮下英樹センゴク外伝 桶狭間戦記」

ジャンル:歴史漫画
主人公:今川義元
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第1話「方菊丸」より
 人気歴史漫画「センゴク」の、今川義元の生涯を描いた番外編。若き日の今川義元織田信長を主軸として、戦国時代の到来の要因として「小氷河期」によるコメ不足を指摘したり、織田弾正忠家の強壮の秘訣を銭の力によるものだと指摘し、のちの織田家の興隆の原点としたりするなど、両家の政治・軍事の違いや共通点を探りながら意欲的な評価を下している。

中村彰彦桶狭間の勇士」

桶狭間の勇士 (文春文庫)

桶狭間の勇士 (文春文庫)

ジャンル:歴史小説
主人公:毛利新介、服部小平太
 桶狭間の戦い今川義元を討つ功を挙げて、歴史に名を残した毛利新介と服部小平太の両名。しかし、彼らがその後どんな人生を歩んだのかはあまり知られていない。
 信長の嫡男・信忠に仕えた新介と、豊臣秀吉に仕えた小平太の両名が送った、桶狭間のその後の人生が描かれている。

伊東潤王になろうとした男」所収「果報者の槍」

王になろうとした男 (文春文庫)

王になろうとした男 (文春文庫)

ジャンル:歴史小説
主人公:毛利新助(新介)
 桶狭間の戦い今川義元を討ち取った毛利新助だが、あくまで武辺者の彼はどうも出世というものがわからない。朋輩の塙直政や軽輩の藤吉郎が頭を使い出世していく中、新助は己の力を発揮できる場所を見つけられずにいた。
 しかしある日、敗軍の中で主君の信長と語り合う機会を得た新助は、思わずその生き方を肯定される。それだけで十分だった。

NHK大河ドラマ麒麟がくる

ジャンル:歴史ドラマ
主人公:明智光秀
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第21回「決戦!桶狭間」より
 令和2年度(2020年)の大河ドラマ明智光秀(演・長谷川博己)の若き日の物語。
 第20回「家康への文」と第21回「決戦!桶狭間」で桶狭間の戦いが詳細に描かれた。今川の大軍を迎え撃とうとする信長が、冷静に彼我の戦力を分析し、今川軍が兵力を分散させているため、本陣に乾坤一擲の攻撃を掛ければ勝利も可能であると喝破するシーンが圧巻。信長の計算高い冷静な頭脳が光る場面であった。
 また、片岡愛之助演じる今川義元が、従来の公家的なイメージではなく本陣に敵が侵入してもなお自ら刀を取り、奮戦の末に戦死するという描写も話題となった。


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