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【NHK大河ドラマ】「真田丸」完全版第弐集:安土桃山時代

真田丸 完全版 第弐集 [Blu-ray]

真田丸 完全版 第弐集 [Blu-ray]

  • 発売日: 2016/10/19
  • メディア: Blu-ray

みんなあの人のこと、わかっとらんの。
殿下は昔と少しも変わっとらん。
昔から怖い人でした。
明るく振る舞ってはいるけど、実はそりゃあ冷たいお人。信長公よりずっと怖いお人。
そうでなきゃ天下など取れません。
 ――寧(北政所)(演・鈴木京香

データ

ジャンル:歴史ドラマ
主人公:真田信繁(演・堺雅人
主な歴史人物:真田昌幸(演・草刈正雄
 真田信幸(演・大泉洋
 高梨内記(演・中原丈雄
 出浦昌相(演・寺島進
 豊臣秀吉(演・小日向文世
 茶々(演・竹内結子
 石田三成(演・山本耕史
 大谷吉継(演・片岡愛之助
 上杉景勝(演・遠藤憲一
 徳川家康(演・内野聖陽
 北条氏政(演・高嶋政伸
時代背景:安土桃山時代(戦国時代)
 天正13年閏8月2日(1585年9月25日) - 天正18年7月16日(1590年8月15日)

紹介

 平成28年度(2016年)大河ドラマ。第弐集は第十三回「決戦」から第二十四回「滅亡」までを収録。
 第1次上田合戦(現・長野県上田市)で見事に徳川家康の大軍を撃退した真田昌幸。しかし、その激闘のさなかで源次郎(真田信繁)は妻の梅(演・黒木華)を亡くし、戦争の苦さを思い知る。再び人質として上杉領に帰る源次郎だったが、羽柴秀吉の降伏勧告を受け入れた上杉景勝に連れられるかたちで上洛を果たした。そして京からさらに大坂に移った源次郎は、秀吉に気に入られ、羽柴家の馬廻衆・黄母衣衆の一員として仕えることになる。
 天を貫くような豪壮な大坂城内で送る新しい生活、人懐っこい豊臣家の人たちとの交流に、ここでならやっていけそうだと思ったのもつかの間。源次郎は豊臣家の人々のもつもうひとつの顔、恐ろしい権力者としての振る舞いに翻弄されることになる。

 前巻までの国衆の小競り合いからは打って変わり、一気に権力の中枢に躍り出た源次郎。全国を支配しつつあり、大局を動かす豊臣家の描写と、自国を守ることに汲々として古い価値観を捨てられない信州上田の真田家の人々との比較が残酷なまでに鮮やかに映し出される。源次郎が強大な豊臣家の実力を目の当たりにすればするほど、あんなにかっこよく大勢力たちを翻弄していた真田昌幸出浦昌相が地方の小物と化し、現実の読めない愚か者に見えてしまう描写が滑稽であり、悲しい。
 そんな古い価値観をギリギリで捨て、秀吉に頭を下げることができた真田昌幸と、最後まで捨てられずに破滅していった北条氏政。五代続いた大勢力としてのプライドが邪魔をして、結果としては寿命を縮めてしまった。徳川家康上杉景勝真田昌幸の三人が北条氏政に命を惜しむよう説得をするシーンは、自由に戦争をして互いに勢力を競い合ったものの奇妙な絆と、そういう自害が終わりを告げて豊臣の平和が訪れることに対する旧世代の英雄たちの寂しい気持ちが見えた。

 今作の豊臣秀吉は、冷酷非情な独裁者としての一面と、万民に慕われる愛すべき人たらしの一面がシームレスに変化して、笑顔で宴会をしていたかと思えば同じ瞬間に人を殺す。大河ドラマ実況などではサイコパスと言われていたが、冷酷な面も、ひょうきんな面もどちらも秀吉の本性であり、それが逆に単に計算ずくの冷酷なだけの人間よりもずっと恐ろしい。そういう複雑で不気味な秀吉を小日向文世が好演している。
 そんなバケモノに仕える事になってしまった源次郎。信州のド田舎のイノシシの子どもだった彼も、大都会で揉まれることによって少しずつ大人になっていく。しかし、その成長はまだド田舎でイノシシをやっている真田の一族たちとはもはや全く違う価値観を持ってしまったという意味であり、豊臣家の家臣として振る舞うことが彼の生き方となってしまったことが、後々まで真田信繁の人生を縛り付けることになる。

時代設定

第十三回「決戦」は天正13年閏8月2日(1585年9月25日)の第1次上田合戦。
第二十四回「滅亡」が天正18年7月16日(1590年8月15日)の忍城(現・埼玉県行田市)開城まで。

書誌情報

放送局:NHK
タイトル:真田丸 完全版 第弐集
発売元:NHKエンタープライズ
販売元:ポニーキャニオン
発売年:2016.10
備考:

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