あの作品が何時代の話かわかるブログ

歴史系の創作物を集めて、年代順に紹介するブログ。歴史系の小説、漫画、ゲーム、映画などなどなんでも

戦国時代

【小説】仁木英之「レギオニス 興隆編」:戦国時代

レギオニス 興隆編 (中公文庫)作者:仁木英之発売日: 2018/11/26メディア: Kindle版 「母上の言葉がなければその思いに至らなかったのは愚かである。此度のこと、責は林新五郎、柴田権六両名にあると厳しく𠮟りおく。追って沙汰があるまでは表立ったことをせ…

【小説】葉室麟「無双の花」:江戸時代

無双の花 (文春文庫)作者:葉室 麟発売日: 2014/07/10メディア: 文庫 誾千代に家督を譲った際、道雪は、 「宗麟様は、立花が不忠者の姓だと思われておる。それゆえ、立花を名のるからには、決して裏切ってはならぬ」 と言い聞かせた。このことを誾千代は胸に…

【小説】司馬遼太郎「夏草の賦 下」:戦国時代

夏草の賦(下) (文春文庫)作者:司馬遼太郎発売日: 2015/02/06メディア: Kindle版 はじめて阿波、讃岐、伊予といった四国における他郷をみた。それですら唐・天竺のような異境の思いがした。 「わたくしはしませぬ」 「それは、おれが他国へ攻め入ってから物…

【小説】司馬遼太郎「夏草の賦 上」:戦国時代

夏草の賦(上) (文春文庫)作者:司馬遼太郎発売日: 2015/02/06メディア: Kindle版 元親は、最初は千翁丸をやろうとおもったがそれをやめたということを、正直にいった。 「まあ」 当然、菜々は気分をわるくした。 「千翁丸と私のいのちの重さをはかって、私…

【NHK大河ドラマ】「真田丸」完全版第参集:安土桃山時代

真田丸 完全版 第参集 [Blu-ray]発売日: 2016/12/21メディア: Blu-ray 我らは決して敵味方に分かれるのではない。 豊臣が勝ったときは、お前はあらゆる手を使って俺を助けよ。 そして徳川が勝ったならば、俺はどんな手を使ってでもお前と父上を助けてみせる…

【NHK大河ドラマ】「真田丸」完全版第弐集:安土桃山時代

真田丸 完全版 第弐集 [Blu-ray]発売日: 2016/10/19メディア: Blu-ray みんなあの人のこと、わかっとらんの。 殿下は昔と少しも変わっとらん。 昔から怖い人でした。 明るく振る舞ってはいるけど、実はそりゃあ冷たいお人。信長公よりずっと怖いお人。 そう…

【NHK大河ドラマ】「真田丸」完全版第壱集:安土桃山時代

真田丸 完全版 第壱集 [Blu-ray]発売日: 2016/07/20メディア: Blu-ray 源次郎。 おぬし、わしのようになりたいといつぞや申しておったな。 これだけは言っておく、わしのようにはなるな。 ――真田信尹(演・栗原英雄) データ ジャンル:歴史ドラマ 主人公:…

【小説】堺屋太一「秀吉―夢を超えた男 4」:安土桃山時代

秀吉―夢を超えた男〈4〉 (文春文庫)作者:堺屋 太一メディア: 文庫 「まことに、秀次様らがそのようにお成り下されば幸せにございまするが……」 三成は慇懃な中にもいささか刺を含んだ言い方をした。それが秀吉には、守りの姿勢に入った自分に対する批判のよう…

【小説】堺屋太一「秀吉―夢を超えた男 3」:安土桃山時代

秀吉―夢を超えた男〈3〉 (文春文庫)作者:堺屋 太一発売日: 1998/12/01メディア: 文庫 秀吉の思考は、目的から手段へと逆に進んだ。だが、それでは悲しみを消し闘志を湧かすことにはならない。考えが具体化するほど、偉大であった織田信長が呆気なく死んだ事…

【小説】堺屋太一「秀吉―夢を超えた男 2」:安土桃山時代

秀吉―夢を超えた男〈2〉 (文春文庫)作者:堺屋 太一メディア: 文庫 「これは……、お二人のお考えが違うぞ」 秀吉はそれに気づいて居並ぶ人々の顔を見たが、どの顔にも特段の変化はない。ただ正面高座の足利義昭だけが、緊張した顔を曲げて、救いを求めるような…

【小説】堺屋太一「秀吉―夢を超えた男 1」:戦国時代

秀吉―夢を超えた男〈1〉 (文春文庫)作者:堺屋 太一メディア: 文庫 「あ、熱い」 藤吉郎は、本当にそう叫んだ。織田信長の強く鋭い視線を受けた時、全身が強張るような衝撃を受け、眉間が火を当てられたように熱くなったのだ。 「神じゃ、信長様は神様じゃ」 …

【小説】岡田秀文「応仁秘譚抄」:室町時代

応仁秘譚抄 (光文社文庫)作者:岡田 秀文発売日: 2015/02/27メディア: Kindle版 (ああ、そういえば) かつて一度、勝元の誠意をうたがったことがあった。富子の男子が生まれたときだ。あの直観は正しかったと今は思わざるをえない。 (結局、予は) 頼むべか…

【小説】山本兼一「信長死すべし」:安土桃山時代

信長死すべし (角川文庫)作者:山本 兼一発売日: 2014/12/25メディア: Kindle版 「されば、汝は、大神の生太刀をもちて、平の朝臣を偽り騙る織田の三郎信長を追い伏すべし」 聞いていて、光秀は総身が凍てついた。血が凍り、一切の感覚が遮断された。 主人で…

【小説】岩井三四二「銀閣建立」:室町時代

銀閣建立 (講談社文庫)作者:岩井三四二発売日: 2014/02/07メディア: Kindle版 墓場の死者たちを地獄の亡者に見立て、一段高いところにある西指庵を浄土とし、そこに遺骨を埋めることで、自分だけが浄土に行こうとしているのだ。 上様ははじめからそのつもり…

【小説】真保裕一「天魔ゆく空」:戦国時代

天魔ゆく空作者:真保 裕一発売日: 2011/04/15メディア: 単行本 「それがしにはもう、御屋形様の心根がわかりませぬ……。愉快とは思えぬ顔で、ただ愉快、愉快と口先で仰せられる。何ゆえこの時節に、遊戯されるばかりなのか。引き回される内衆も皆戸惑うばかり…

【小説】伊東潤「疾き雲のごとく」:戦国時代

疾き雲のごとく (講談社文庫)作者:伊東潤発売日: 2012/12/21メディア: Kindle版 「わが名は──」 僧は一呼吸置くと思いついたように言った。 「早雲と」 「でまかせだな」 「はい」 僧が何ら悪びれず答えたので、茶々丸も苦笑した。 「いずれにしても、よき名…

【小説】伊東潤「叛鬼」:戦国時代

叛鬼 (講談社文庫)作者:伊東潤発売日: 2014/09/12メディア: Kindle版 ――好かぬ小僧だ。 父景信の傍らに拝跪した景春は、反骨心に満ちた眼差しを、その少年に向けた。 その時、景春と少年の視線がぶつかった。 一瞬、たじろいだ後、少年は敵意をあらわにして…

【小説】和田竜「のぼうの城 下」:安土桃山時代

のぼうの城 下作者:和田竜発売日: 2012/09/25メディア: Kindle版 だが、三成と吉継だけは笑わなかった。 敵の勝利を痛快がっていた三成でさえ、なにか得体の知れぬ男を敵に回してしまったかのような心地がしていた。 「どう思う」 三成は、おもわず吉継にき…

【小説】和田竜「のぼうの城 上」:安土桃山時代

のぼうの城 上作者:和田竜発売日: 2012/09/25メディア: Kindle版 「いやなものはいやなのだ」 長親は大喝して丹波の言葉をさえぎった。さらに、狭い納戸で息をつめる侍どもをぐるりと見回すと、再び吠えた。 「武ある者が武なき者を足蹴にし、才ある者が才な…

【小説】吉川英治「黒田如水」:安土桃山時代

黒田如水 (角川文庫)作者:吉川 英治発売日: 2013/08/15メディア: Kindle版 沼の底へ降りて来たような暗さと冷たさである。太い柱と柱しか見えない洞然たる地下室を眺め廻して、官兵衛は、 「さて、ここか、俺の死所は」 と、ようやく心の平らかなるものを同…

【小説】三谷幸喜「清須会議」:安土桃山時代

清須会議作者:三谷幸喜発売日: 2013/07/31メディア: Kindle版 藤吉郎、あなたは何がしたいの? 織田家を乗っ取って、それからどうするつもりなの? そういえば、あなたはいつだったか、酔っぱらって言ったわ。私の腕の中で、「天下を取ってみせる」って。 あ…

【小説】吉川英治「上杉謙信」:戦国時代

上杉謙信 (角川文庫)作者:吉川 英治発売日: 2015/01/24メディア: Kindle版 謙信はすでに、迷いなく、ここへ邁進して来つつあるのに信玄は、事態の直前に、味方の布陣を更えなければならないという必要に――つまり後手に立たされてしまったのである。 若輩謙信…

【小説】井上靖「風林火山」:戦国時代

風林火山作者:井上 靖発売日: 2011/06/01メディア: Kindle版 勘助は、自分を召し抱えてくれた若い武将が好きだった。晴信は彼がこの世で好感を持った唯一の人物であった。勘助は地上の人物の誰もが嫌いだったが、晴信だけは好きだった。晴信のためには生命も…

【小説】木下昌輝「宇喜多の捨て嫁」:戦国時代

宇喜多の捨て嫁 (文春文庫)作者:木下昌輝発売日: 2017/04/28メディア: Kindle版 直家の口端に笑みが浮かぶ。それが嘲笑なのか微笑なのかを判じようと宗景が上体を乗り出した時には、普段の鉄面皮に戻っていた。 「拙者は幼き頃から小姓として侍る身。殿のこ…

【小説】北野武「首」:安土桃山時代

首 (角川書店単行本)作者:北野 武発売日: 2019/12/20メディア: Kindle版 「しっかりせんか為造!」 茂助は友を抱きかかえた。 「お前がおらんなら、俺は村に帰らにゃ……ならんのや」 茂助は為造が脇に抱えた侍の首を見つめる。首を貰っていこう、バチは当たら…