あの作品が何時代の話かわかるブログ

歴史系の創作物を集めて、年代順に紹介するブログ。歴史系の小説、漫画、ゲーム、映画などなどなんでも

小説

【人物紹介】伊達氏:独眼竜政宗を輩出した名家。江戸時代は仙台藩主として64万石を統治した。

伊達氏とは 昭和62年度(1987年)のNHK大河ドラマ『独眼竜政宗』。平均視聴率39.7%を記録した不世出の大傑作として、その人気はいまでも語り継がれています。 俳優・渡辺謙(伊達政宗役)の出世作であるだけではなく、お笑い芸人のいかりや長介(鬼庭左月斎…

【小説】葉室麟「刀伊入寇 藤原隆家の闘い」:平安時代

刀伊入寇 藤原隆家の闘い作者:葉室 麟発売日: 2014/08/29メディア: Kindle版 「覚悟いたされよ」 隆家の放った矢が花山院の車に向かって飛んだ。簾を突き抜けた矢は車の中にいた花山院の袖を射抜いた。 花山院は真っ青になって震えあがった。 「隆家はわしを…

【麒麟がくる出来事紹介】桶狭間の戦い:織田信長が乾坤一擲の決戦を挑み、「東海一の弓取り」今川義元を討ち取った。

桶狭間の戦いとは 現在放送中のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』。 第21回「決戦!桶狭間」では、ついに織田信長(演・染谷将太)と今川義元(演・片岡愛之助)の激突、桶狭間の戦いが描かれました。激闘の末に織田軍の毛利新介(演・今井翼)が義元の首を討ち取…

【小説】仁木英之「レギオニス 興隆編」:戦国時代

レギオニス 興隆編 (中公文庫)作者:仁木英之発売日: 2018/11/26メディア: Kindle版 「母上の言葉がなければその思いに至らなかったのは愚かである。此度のこと、責は林新五郎、柴田権六両名にあると厳しく𠮟りおく。追って沙汰があるまでは表立ったことをせ…

【小説】馳星周「四神の旗」:奈良時代

四神の旗作者:馳星周発売日: 2020/04/21メディア: Kindle版 「どう思われます」 武智麻呂の邸から帰る道すがら、それまで口を閉じていた麻呂は宇合に言葉をかけた。 「武智麻呂兄上のことか。それとも房前兄上のことか」 「両方です」 「武智麻呂兄上は恐ろ…

【麒麟がくる人物紹介】水野氏:徳川家康の母の実家。江戸幕府が成立すると老中を多数輩出する。

水野氏とは 現在放送中のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』。 今川義元(演・片岡愛之助)と織田信長(演・染谷将太)は知多半島の領有権を巡って激しく戦いを繰り広げていますが、その知多半島と三河(現・愛知県東部)の西部を治めていたのが水野信元(演・横田…

【小説】葉室麟「無双の花」:江戸時代

無双の花 (文春文庫)作者:葉室 麟発売日: 2014/07/10メディア: 文庫 誾千代に家督を譲った際、道雪は、 「宗麟様は、立花が不忠者の姓だと思われておる。それゆえ、立花を名のるからには、決して裏切ってはならぬ」 と言い聞かせた。このことを誾千代は胸に…

【小説】高橋直樹「源義朝伝 源氏の流儀」:平安時代

源義朝伝 源氏の流儀 (文春文庫)作者:高橋 直樹発売日: 2012/03/09メディア: 文庫 「おまえはもう源氏の跡取りではない」 そう聞こえてきたとき、為義は義朝の馬をよけて脇に退いていた。為義の捨てぜりふが、義朝の背中にあびせられた。 「髭切をこの場で返…

【麒麟がくる人物紹介】三好氏:阿波の豪族。細川氏から下剋上を果たし三好政権を樹立する。

三好氏とは 現在放送中のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』。 主人公の明智光秀(演・長谷川博己)を何かに付けて気にかけ、梟雄の斎藤道三(演・本木雅弘)を熱く信奉する実力者・松永久秀(演・吉田鋼太郎)。その久秀の主君として京都の街を実質的に支配するの…

【小説】津本陽「龍馬残影」:江戸時代(幕末)

龍馬残影 (文春文庫)作者:津本 陽発売日: 2018/10/26メディア: Kindle版 高柳は才谷の嵩にかかった態度を、はじめて見た。 それまで、高柳は才谷に好感を抱いていた。才谷が策略を用いるのは、わが立場に窮したためで、本来は物事に公平な判断をする人物であ…

【麒麟がくる人物紹介】織田信勝(信行):織田信長の同母弟。母に愛され、父・信秀の死後に斎藤義龍と結んで信長に対抗する。

織田信勝とは 現在放送中のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』。 先週放送の第18回「越前へ」で、織田信長(演・染谷将太)は弟の織田信勝(演・木村了)を自らの手で暗殺しました。第15回「道三、わが父に非ず」では、斎藤高政(義龍)(演・伊藤英明)が同じよう…

【小説】黒岩重吾「落日の王子 蘇我入鹿 下」:飛鳥時代

落日の王子 蘇我入鹿(下) (文春文庫)作者:黒岩 重吾発売日: 2012/09/20メディア: Kindle版 斑鳩宮の滅亡は矢張り飛鳥の群臣に大きな衝撃を与えた。何といっても聖徳太子の一族が斑鳩という地で一人残らず死んだことが、群臣の胸を衝いたのだった。 実際に…

【小説】黒岩重吾「落日の王子 蘇我入鹿 上」:飛鳥時代

落日の王子 蘇我入鹿(上) (文春文庫)作者:黒岩 重吾発売日: 2012/09/20メディア: Kindle版 「僧旻達が撒いてくれた新しい種のおかげで混乱の時代がやって来そうだ、大風が吹けば巨木が倒れても不思議ではない、大雨が降れば山が崩れてもおかしくはない、吾…

【麒麟がくる人物紹介】美濃斎藤氏:土岐氏に代々仕えた美濃守護代家。のちに斎藤道三に乗っ取られる。

美濃斎藤氏とは 現在放送中のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』。 先週放送の第17回「長良川の対決」ではついに本木雅弘演じる斎藤道三(1494 – 1556)と伊藤英明演じる斎藤高政(義龍)(1527 – 1561)の決戦が描かれ、道三が敗死することでその対立に終止符が打…

【小説】司馬遼太郎「夏草の賦 上」:戦国時代

夏草の賦(上) (文春文庫)作者:司馬遼太郎発売日: 2015/02/06メディア: Kindle版 元親は、最初は千翁丸をやろうとおもったがそれをやめたということを、正直にいった。 「まあ」 当然、菜々は気分をわるくした。 「千翁丸と私のいのちの重さをはかって、私…

【麒麟がくる出来事紹介】長良川の戦い:斎藤義龍(高政)が父の道三を討ち、名実ともに美濃の国主となった。

長良川の戦いとは 現在放送中のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』。 第17回「長良川の対決」では、いよいよ斎藤高政(演・伊藤英明)と斎藤道三(演・本木雅弘)が雌雄を決する長良川の戦いが描かれます。 天文23年(1554年)2月~3月に、斎藤高政は道三から美濃…

【小説】土橋章宏「引っ越し大名三千里」:江戸時代

引っ越し大名三千里 (ハルキ文庫)作者:土橋章宏発売日: 2017/06/28メディア: Kindle版 「ま、待て!それは捨てるな。大事にとってあるのだ」 小番衆の佐島竜五郎が春之介の持った黒い鉄瓶に手を伸ばした。 春之介はその手をさっとかわし、 「いくら大事な物…

【小説】高橋直樹「中世を創った男 悪党重源」:平安時代

中世を創った男 悪党重源作者:高橋 直樹発売日: 2010/10/14メディア: 単行本 三郎ノ君はあやまって季良の岳父を斬った。だが場数を踏んだ大覚坊が、ただそれだけのことでうろたえようか。彼が蒼白になったのは、首藤某の死が、誰を敵とする結果を招くか知っ…

【小説】土橋章宏「超高速!参勤交代」:江戸時代

超高速! 参勤交代 (講談社文庫)作者:土橋章宏発売日: 2016/04/15メディア: Kindle版 (相馬たちは今頃どうしていようか。夜はまだ肌寒いが) そんなことを考えつつ、厠の戸を大きく開けて用を足していると、年端もゆかない女中が廊下を通りかかり、ふと目が…

【小説】伊東潤「野望の憑依者」:南北朝時代

野望の憑依者(よりまし) (徳間文庫)作者:伊東潤発売日: 2017/07/07メディア: Kindle版 「それがしは民のため、この世を少しでもよきものにすべく起っただけにございます」 そう言い残すと、軽く一礼し、正成は去っていった。 ──何という男だ。 もしそれが…

【小説】周防柳「蘇我の娘の古事記」:飛鳥時代

蘇我の娘の古事記 (時代小説文庫)作者:周防柳発売日: 2019/02/14メディア: 文庫 「それで?」 「どうなったの?」 いよいよ目が見えなくなると、おねだりはもっと強くなった。 「コダマはもっとおもしろいお話が聞きたい!」 恵尺はコダマが哀れだった。その…

【小説】平岩弓枝「獅子の座」:室町時代

獅子の座―足利義満伝 (文春文庫)作者:平岩 弓枝発売日: 2003/10/11メディア: 文庫 自分にとっての女は、玉子一人なのだと義満は気がついていた。 玉子の持つ清冽さに自分は心惹かれている。 幼い日から、自分に注がれていた玉子の情愛には、いつも捨て身で、…

【麒麟がくる人物紹介】土岐氏:美濃源氏の嫡流。明智氏の本家筋に当たり、斎藤道三が仕えた。

土岐氏とは 現在放送中のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』。 主人公の明智光秀(演・長谷川博己)が生まれた美濃国(現・岐阜県南部)の守護職を代々世襲してきた摂津源氏の名門一族が土岐氏です。また、もともと明智氏自体も土岐氏とは分家と本家の関係にあたり…

【小説】井上靖「後白河院」:平安時代

後白河院(新潮文庫)作者:井上 靖発売日: 2014/02/07メディア: Kindle版 信西入道ともあろうものが、大和で政変を聞いた時、信頼の天下がそう長いものでないことぐらいは充分承知していたであろうと思います。それでもなお自らの生命を断つ気になりましたの…

【麒麟がくる人物紹介】斯波氏:室町幕府の名門。織田氏や朝倉氏の上司で、応仁の乱の原因の一つともなった

斯波氏とは 現在放送中のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』。 今週放送の第15回「道三、わが父に非ず」では、若き日の織田信長(演・染谷将太)が清須城(現・愛知県清須市)を奪い取る発端となった事件として、清須城主で尾張(現・愛知県西部)守護代の織田彦五…

【小説】堺屋太一「秀吉―夢を超えた男 4」:安土桃山時代

秀吉―夢を超えた男〈4〉 (文春文庫)作者:堺屋 太一メディア: 文庫 「まことに、秀次様らがそのようにお成り下されば幸せにございまするが……」 三成は慇懃な中にもいささか刺を含んだ言い方をした。それが秀吉には、守りの姿勢に入った自分に対する批判のよう…

【小説】堺屋太一「秀吉―夢を超えた男 3」:安土桃山時代

秀吉―夢を超えた男〈3〉 (文春文庫)作者:堺屋 太一発売日: 1998/12/01メディア: 文庫 秀吉の思考は、目的から手段へと逆に進んだ。だが、それでは悲しみを消し闘志を湧かすことにはならない。考えが具体化するほど、偉大であった織田信長が呆気なく死んだ事…

【小説】堺屋太一「秀吉―夢を超えた男 2」:安土桃山時代

秀吉―夢を超えた男〈2〉 (文春文庫)作者:堺屋 太一メディア: 文庫 「これは……、お二人のお考えが違うぞ」 秀吉はそれに気づいて居並ぶ人々の顔を見たが、どの顔にも特段の変化はない。ただ正面高座の足利義昭だけが、緊張した顔を曲げて、救いを求めるような…

【小説】堺屋太一「秀吉―夢を超えた男 1」:戦国時代

秀吉―夢を超えた男〈1〉 (文春文庫)作者:堺屋 太一メディア: 文庫 「あ、熱い」 藤吉郎は、本当にそう叫んだ。織田信長の強く鋭い視線を受けた時、全身が強張るような衝撃を受け、眉間が火を当てられたように熱くなったのだ。 「神じゃ、信長様は神様じゃ」 …

【小説】岡田秀文「応仁秘譚抄」:室町時代

応仁秘譚抄 (光文社文庫)作者:岡田 秀文発売日: 2015/02/27メディア: Kindle版 (ああ、そういえば) かつて一度、勝元の誠意をうたがったことがあった。富子の男子が生まれたときだ。あの直観は正しかったと今は思わざるをえない。 (結局、予は) 頼むべか…