あの作品が何時代の話かわかるブログ

歴史系の創作物を集めて、年代順に紹介するブログ。歴史系の小説、漫画、ゲーム、映画などなどなんでも

天皇家

【小説】葉室麟「刀伊入寇 藤原隆家の闘い」:平安時代

刀伊入寇 藤原隆家の闘い作者:葉室 麟発売日: 2014/08/29メディア: Kindle版 「覚悟いたされよ」 隆家の放った矢が花山院の車に向かって飛んだ。簾を突き抜けた矢は車の中にいた花山院の袖を射抜いた。 花山院は真っ青になって震えあがった。 「隆家はわしを…

【小説】馳星周「四神の旗」:奈良時代

四神の旗作者:馳星周発売日: 2020/04/21メディア: Kindle版 「どう思われます」 武智麻呂の邸から帰る道すがら、それまで口を閉じていた麻呂は宇合に言葉をかけた。 「武智麻呂兄上のことか。それとも房前兄上のことか」 「両方です」 「武智麻呂兄上は恐ろ…

【小説】黒岩重吾「落日の王子 蘇我入鹿 下」:飛鳥時代

落日の王子 蘇我入鹿(下) (文春文庫)作者:黒岩 重吾発売日: 2012/09/20メディア: Kindle版 斑鳩宮の滅亡は矢張り飛鳥の群臣に大きな衝撃を与えた。何といっても聖徳太子の一族が斑鳩という地で一人残らず死んだことが、群臣の胸を衝いたのだった。 実際に…

【小説】黒岩重吾「落日の王子 蘇我入鹿 上」:飛鳥時代

落日の王子 蘇我入鹿(上) (文春文庫)作者:黒岩 重吾発売日: 2012/09/20メディア: Kindle版 「僧旻達が撒いてくれた新しい種のおかげで混乱の時代がやって来そうだ、大風が吹けば巨木が倒れても不思議ではない、大雨が降れば山が崩れてもおかしくはない、吾…

【小説】周防柳「蘇我の娘の古事記」:飛鳥時代

蘇我の娘の古事記 (時代小説文庫)作者:周防柳発売日: 2019/02/14メディア: 文庫 「それで?」 「どうなったの?」 いよいよ目が見えなくなると、おねだりはもっと強くなった。 「コダマはもっとおもしろいお話が聞きたい!」 恵尺はコダマが哀れだった。その…

【小説】井上靖「後白河院」:平安時代

後白河院(新潮文庫)作者:井上 靖発売日: 2014/02/07メディア: Kindle版 信西入道ともあろうものが、大和で政変を聞いた時、信頼の天下がそう長いものでないことぐらいは充分承知していたであろうと思います。それでもなお自らの生命を断つ気になりましたの…

【小説】澤田瞳子「与楽の飯」:奈良時代

与楽の飯~東大寺造仏所炊屋私記~ (光文社文庫)作者:澤田 瞳子発売日: 2018/08/24メディア: Kindle版 (それで――それで浄須は楽になれるっていうのか) 真楯の背に、しびれにも似たものが走った。 ならば大仏が天皇の妄信の結果であろうとも、そんなことは…

【小説】山本兼一「信長死すべし」:安土桃山時代

信長死すべし (角川文庫)作者:山本 兼一発売日: 2014/12/25メディア: Kindle版 「されば、汝は、大神の生太刀をもちて、平の朝臣を偽り騙る織田の三郎信長を追い伏すべし」 聞いていて、光秀は総身が凍てついた。血が凍り、一切の感覚が遮断された。 主人で…

【小説】安部龍太郎「バサラ将軍」:南北朝時代

バサラ将軍 (文春文庫)作者:安部 龍太郎発売日: 1998/05/08メディア: 文庫 「つまるところ余は、人であることに耐えられぬのかもしれぬな」 ある日義満は西芳寺に世阿弥を呼んで茶を振る舞った。 かつて小姓として寵愛した五歳下のこの青年だけが、心を打ち…