南北朝時代
野望の憑依者(よりまし) (徳間文庫)作者:伊東潤発売日: 2017/07/07メディア: Kindle版 「それがしは民のため、この世を少しでもよきものにすべく起っただけにございます」 そう言い残すと、軽く一礼し、正成は去っていった。 ──何という男だ。 もしそれが…
獅子の座―足利義満伝 (文春文庫)作者:平岩 弓枝発売日: 2003/10/11メディア: 文庫 自分にとっての女は、玉子一人なのだと義満は気がついていた。 玉子の持つ清冽さに自分は心惹かれている。 幼い日から、自分に注がれていた玉子の情愛には、いつも捨て身で、…
バサラ将軍 (文春文庫)作者:安部 龍太郎発売日: 1998/05/08メディア: 文庫 「つまるところ余は、人であることに耐えられぬのかもしれぬな」 ある日義満は西芳寺に世阿弥を呼んで茶を振る舞った。 かつて小姓として寵愛した五歳下のこの青年だけが、心を打ち…